第55回


「Google Workspace Business Starterって何?」「Business Standardとの違いを比較して、自社に合うプランを選びたい」と悩む企業担当者は多いでしょう。
Google Workspace Business Starterは、独自ドメインのビジネスメールやGoogleドライブ、Google Meetなどを低コストで利用できます。ただし、ストレージ容量は1ユーザーあたり30GBにとどまり、Web会議の録画もできないなど、上位プランより使える機能が絞られています。
本記事では、Google Workspace Business Starterでできることやメリット、Business Standardとの料金・ストレージ容量・Google Meet・Gemini機能の違いを解説します。
この記事を読めば、Google Workspace Business Starterが自社に合うプランか判断でき、容量不足や機能制限で後悔しないための選び方が分かります。

Google Workspace Business Starterは、Googleが提供するビジネス向けクラウドツール「Google Workspace」のなかで、基本的な機能を低価格で利用できるプランです。少人数のチームが、メール・ファイル共有・オンライン会議をまとめて管理できるように設計されています。
主な特徴は以下のとおりです。
無料の個人向けGmailとの違いは、自社の独自ドメインでメールを運用できる点と、組織としてアカウントを一括管理できる点です。組織としてアカウントやデータを管理できるため、社員の退職時にもアカウント停止やデータ移行を行いやすくなります。
低コストでビジネスのIT基盤を整えたい小規模企業やスタートアップにとって、まず最初に検討したいプランといえるでしょう。

Business Starterでは、ビジネスに必要な主要ツールを一通り利用できます。ここでは、Business Starterでできることを5つの観点から紹介します。
Business Starterでは、会社専用の独自ドメインを用いたビジネス用Gmailを運用できます。
「@gmail.com」ではなく「@会社名.com」のアドレスを使えるため、取引先からの信頼性が高まります。独自ドメインのメールは、会社からの正式な連絡だと伝わりやすく、取引先に安心感を与えやすい点もメリットです。
AIによるメール文章作成支援も利用できるので、ビジネスの土台となるメール環境を、低コストで整えられます。
Business Starterでも、組織を運用するうえで必要な基本的なセキュリティ・管理機能を利用できます。具体的には、以下のような機能です。
| セキュリティ・管理機能 | できること |
|---|---|
| ユーザーアカウントの追加・削除 | 入退社対応・退職者のデータ持ち出し防止 |
| モバイル端末の基本管理 | 画面ロック義務付け・紛失時の遠隔保護 |
| 組織単位での設定 | 部署・役職ごとの利用アプリ・共有範囲の切り分け |
| 2段階認証の強制 | 不正ログインによる情報漏えい防止 |
少人数の組織であれば、上記の管理機能で日常的な運用は十分にカバーできるので、最安プランでも組織としてのガバナンスを確保できます。
一方で、Business Starterには、より高度なセキュリティ・コンプライアンス機能は含まれていません。たとえば、以下のような機能は上位プランで提供されます。
厳格なコンプライアンス対応が求められる企業は、Business Starterでは管理要件を満たせない場合があります。自社に必要なセキュリティのレベルを整理したうえで、Business Starterで要件を満たせるか、上位プランが必要かを判断しましょう。
Business Starterでは、GmailやGoogleドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Google Meet、カレンダー、Chatといった主要サービスをまとめて利用できます。
これらはすべてクラウド上でシームレスに連携しており、複数人での同時編集や変更履歴の自動保存にも対応しています。
例えば、メール、ファイル管理、会議、スケジュール調整までを1つの環境で完結できるため、ツールが分散しがちな小規模組織でも情報を一元化できます。
業務に必要な基本ツールを個別に契約する必要がなく、まとめて導入できる手軽さが魅力です。
Business Starterは、機能やストレージの範囲を踏まえると、数名から数十名規模の少人数チームでの利用に適したプランです。
GmailやGoogleカレンダーなど、多くの社員が個人で使い慣れているサービスがベースのため、学習コストが低く、導入後すぐに業務へ活用しやすい点が特徴です。
1ユーザー単位で契約できるため、必要な人数分だけ無理なく始められます。ITに詳しい専任担当者がいない小規模チームでも、スムーズに使い始められるプランです。
Business Starterの最大の魅力は、Google Workspaceの中で最も低コストで導入できる点です。1ユーザーあたり月額7ドルから、ビジネスに必要な環境を整えられます。
初期費用は不要で、独自ドメインのメールやクラウドストレージ、Web会議といった基本機能を、抑えたコストでまとめて利用できます。導入のハードルが低いため、まずはGoogle Workspaceを試したい企業にも向いています。
ただし、ストレージ容量は1ユーザーあたり30GBと少なめです。ファイル共有を多く行う企業や、セキュリティ面にこだわりたい企業は、上位プランのBusiness Standardもあわせて検討するとよいでしょう。

Business Starterと、ひとつ上のプランであるBusiness Standardは、料金・ストレージ・会議機能などに違いがあります。まずは主な違いを確認しましょう。
【Business StarterとBusiness Standardの比較表】
| 比較項目 | Business Starter | Business Standard |
|---|---|---|
| 月額料金(年間契約) | 7ドル/人 | 14ドル/人 |
| ストレージ容量 | 30GB | 2TB |
| 共有ドライブ | 利用不可 | 利用可 |
| Google Meet | 100名(録画不可) | 150名(録画可) |
| セキュリティ・管理 | 基本的な管理 | 基本的な管理 |
| Gemini | 基本的な利用 | アプリ内で幅広く活用 |
※価格は税抜・年間契約時の1ユーザーあたりの月額です。※2026年6月時点の情報です。(参照:ビジネス向けコラボレーション ソリューション|Google Workspace)
料金面では、Business Starterのほうが低コストで導入しやすいプランです。1ユーザーあたり月額7ドル(年間契約)から始められます。
一方、Business Standardは1ユーザーあたり月額14ドル(年間契約)と、Starterより料金が高くなります。その分、ストレージ容量や会議機能が強化されており、業務での活用範囲が広がります。
コストを最優先するならStarter、機能面の充実を重視するならStandardと、何を優先するかで選び分けることが大切です。
ストレージ容量は、両プランで大きく異なります。
Business Starterの30GBは、メールやテキスト中心の業務であれば十分なケースもあります。しかし、資料・画像・動画・顧客データなどを多く扱う企業では、早期に容量が不足する可能性があります。
データ量が多い企業や、今後ファイルが増えていくことが想定される企業は、2TBのBusiness Standardのほうが安心です。
Web会議ツール「Google Meet」も、プランによって使える機能が異なります。
Business Starterは最大100名までのビデオ会議に対応しています。一方、Business Standardは最大150名まで参加でき、会議の録画とドライブへの保存にも対応しています。
社内会議や商談、研修をオンラインで頻繁に行う企業や、会議内容を記録として残したい企業には、Business Standardがおすすめです。
セキュリティ面に関しては、Business StarterとBusiness Standardの「基本的なセキュリティ機能」はほぼ同じです。
2段階認証、パスワードの監視、不審なログインの検出、モバイルデバイスの基本管理(パスコードの必須化、紛失時のリモートワイプなど)は、どちらのプランでも利用できます。端末管理だけを見ると、両プランに大きな差はありません。
一方、管理機能については違いがあります。それが「共有ドライブの管理機能」です。
Business Standardでは共有ドライブを利用でき、部署やプロジェクト単位でファイルを管理しやすくなります。そのため、社内のファイルを組織の資産として安全に守りたい企業には、Standardのほうが適しています。
ただし、Google Vaultや高度なエンドポイント管理といった、より強固なセキュリティ機能が必要な場合は、さらに上位のBusiness Plus以上で検討する必要があります。
自社に求められるセキュリティ要件のレベルを整理したうえで、プランを選ぶことが重要です。
生成AI「Gemini」の活用範囲も、両プランで差があります。
Business StarterよりBusiness Standardのほうが、Geminiにかかる制限が少なく、より幅広く活用できます。Business Standardでは、スプレッドシートでのデータ分析や各アプリ内での生成AI活用など、業務全体でAIを使い込めます。
AIを本格的に業務へ取り入れ、生産性向上を図りたい企業は、Business Standardのほうが効果を実感しやすいでしょう。
サテライトオフィスでは、Google Workspace Business Starterの導入検討から初期設定、運用・活用まで、貴社の状況に合わせてサポートします。
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Business Starterは、コストを抑えてGoogle Workspaceを導入したい企業に適したプランです。特に、以下のような企業に向いています。
これらの企業に共通するのは、大容量ファイルや高度な会議機能をそれほど必要とせず、まずは基本的な業務環境を整えたいというニーズです。Business Starterなら、独自ドメインのメールやクラウドツールを低コストでまとめて導入でき、無駄なコストをかけずにスタートできます。
スタートアップや個人事業主、メール中心の業務を行う小規模チームにとっては、費用対効果の高い選択肢といえます。まずは小さく始めて、運用が定着してから機能を拡張していきたい企業にも適しています。

一方で、業務での活用範囲が広い企業や、今後の拡大を見据える企業には、Business Standardが向いています。具体的には、以下のような企業です。
これらの企業には、2TBの大容量ストレージや会議録画機能を備えたBusiness Standardが適しています。ファイルや動画データが増えても容量を気にせず保存でき、オンライン会議も録画を含めて本格的に活用できます。
事業の成長とともにデータや利用人数が増える見込みがある企業は、最初からBusiness Standardを選ぶことで、後からプラン変更や運用ルールの見直しを行う手間を抑えやすくなります。
関連記事:Google Workspace Business Standard導入ガイド|Starter・Plusとの違いから最適な選び方まで

Business Starterは手軽に導入できる一方で、契約前に確認しておきたいポイントがあります。導入後に「機能が足りない」とならないよう、次の3点を押さえておきましょう。
| 容量不足にならないか確認する | 1ユーザーあたり30GBで足りるか、現状のデータ量と今後の増加見込みから判断します。動画や大容量ファイルを多く扱う場合は注意が必要です。 |
| 会議録画が必要か確認する | Business Starterでは会議の録画ができません。録画機能はBusiness Standard以上で利用できるため、研修や会議の記録を残したい場合は上位プランを検討します。 |
| 将来のプラン変更も想定する | Business StarterからBusiness Standardへのプラン変更自体は簡単です。ただし、変更後はストレージ容量やGoogle Meetの機能、共有ドライブなど利用できる機能が増えるため、社内での運用ルールを改めて設定する必要があり、その後の手間は少なくありません。 |
導入前にこれらを確認しておくことで、容量不足や機能制限による後悔のない選択ができます。自社の利用シーンを具体的にイメージし、必要な機能から逆算してプランを選びましょう。

Google Workspace Business Starterは、独自ドメインのビジネスメールやGoogleドライブ、Google Meetなどを低コストで利用できる小規模企業向けのプランです。一方で、初期設定やユーザー管理、メール移行、セキュリティ設定など、導入前に確認すべきポイントも少なくありません。
サテライトオフィスでは、Google Workspace Business Starterの導入検討から初期設定、運用・活用まで、貴社の状況に合わせてサポートします。Google公式との直接契約では英語での対応を求められるケースもありますが、サテライトオフィス経由なら、経験豊富な専門スタッフがスピーディーに対応します。社内にIT専任担当者がいない企業でも、安心して導入を進められます。
プラン選びや初期設定にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
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Business Starterは、Google Workspaceを低コストで導入したい小規模企業や個人事業主に向いているプランです。独自ドメインのGmailやGoogleドライブ、Google Meetなど、基本的な業務ツールをまとめて利用できます。
一方で、ストレージ容量は1ユーザーあたり30GBのため、ファイル共有やオンライン会議を本格的に使う企業には物足りない可能性があります。容量・会議録画・今後の利用拡大を重視するなら、Business Standardを選ぶと安心です。
「導入の設定やデータ移行が不安」という場合は、サテライトオフィスにお任せください。プラン選定から初期設定、運用・活用まで、貴社の状況に合わせてサポートします。ぜひご相談ください。
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