コラム

第64回

Geminiの企業活用事例|
業務効率化につながる導入事例や活用方法を解説

Geminiの企業活用事例|業務効率化につながる導入事例や活用方法を解説Geminiの企業活用事例|業務効率化につながる導入事例や活用方法を解説

Geminiの導入を検討されているものの、「他の会社ではどんな仕事に使われているのか」「自社でも効果が出るのか」とお悩みのご担当者様も多いのではないでしょうか。

Geminiは Google Workspaceと組み合わせることで、メール作成や資料づくり・会議の要約・データ分析など、幅広い業務を手伝ってくれる生成AIです。

この記事では、企業でのGeminiの活用事例や使い方、導入の進め方や注意点までをまとめて解説します。

Geminiとは?企業で活用が広がる理由

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GeminiはGoogleがつくった生成AIで、文章だけでなく、画像・音声・動画なども扱える点が特徴です。

企業で注目されている理由としては、GmailやGoogleドキュメントといったGoogle Workspaceのアプリと一体で使える点があげられます。

いつもの画面でそのまま使えるため、新しいツールを覚え直す負担が少なく、現場になじみやすいのが利点です。少人数で成果を求められるなか、定型作業を効率化する手段として選ぶ企業が増えています。

Geminiでできること|企業の業務効率化につながる活用シーン6選

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Geminiは、日々の業務のさまざまな場面で役立ちます。まずは、企業でよくある課題と、それに対してGeminiができること、期待できる効果を一覧で確認してみましょう。

業務の課題Geminiでできること期待できる効果
メール作成や返信に時間がかかるメールの下書き作成、文体調整、要約、翻訳メール対応時間の短縮による業務効率化
会議後の議事録作成に工数がかかる会議内容の要約、決定事項・タスクの整理議事録作成の効率化により円滑な情報共有が可能に
提案書や社内文書の作成に時間がかかる提案書・企画書の作成支援、構成案の提案、文章作成資料作成時間を短縮し、品質の向上につながる
データ集計や分析に手間がかかるデータ分析、関数作成、レポート・グラフ作成データ活用の促進と、意思決定の支援
プレゼン資料の作成に工数がかかるスライド構成の作成、文章整理、表現の改善資料作成を効率化し、提案品質の向上につながる
社内資料を探すのに時間がかかるGoogle Drive内の検索、社内資料をもとに回答生成、FAQ整理必要な情報へ素早くアクセスでき、属人化の防止につながる

それぞれの活用シーンを、もう少し詳しく見ていきます。

メール作成・返信業務を効率化する

時間を取られがちなメール対応も、GeminiならGmailの画面で下書きを作成できます。「取引先へのお礼」「日程調整の依頼」など用件を伝えるだけでたたき台ができ、ゼロから書く手間がかかりません。文体の調整や長いメールの要約、外国語の翻訳にも対応でき、メール業務全体の負担軽減に有効です。

会議の議事録や要約を自動作成する

手間のかかる議事録づくりも、Google Meetなら会議の内容を自動で文字起こしし、要点を要約できます。決定事項や次のタスクも整理して書き出せるため、作成時間を大きく削減可能です。会議に出られなかった人も要約で流れをつかめ、情報共有がスムーズになります。

提案書・企画書・社内文書を作成する

提案書や企画書、マニュアルづくりも、Geminiが得意とする作業です。Googleドキュメントで書きたい内容を伝えれば、構成案や文章のたたき台を用意してくれます。一から書くより早く形にでき、表現の見直しもその場で頼めるため、時間を抑えながら質を保てるでしょう。

データ分析やレポート作成を支援する

数字を扱う業務でもGeminiが役立ちます。Googleスプレッドシートのデータをもとに、傾向の分析やグラフ作成を依頼可能です。「この関数はどう書けばいい?」といった質問にも答えるため、数式が苦手な方でも扱いやすく、分析結果を次の判断につなげられます。

プレゼンテーション資料を作成する

プレゼン資料づくりにもGeminiが役立ちます。Googleスライドで伝えたい内容をもとに構成案を作成でき、各スライドの文章整理や表現の改善もその場で依頼可能です。手間を減らせるぶん、伝え方を練る作業に時間を振り向けられます。

社内資料の検索・共有に活用する

「あの資料はどこだったか」と探し回った経験のある方も多いのではないでしょうか。GeminiはGoogle Drive内を検索し、保存された資料をもとに返答します。必要な情報にすぐたどり着けて時間を減らせるうえ、特定の人しか知らない情報も共有され、業務の「属人化」を防げます。

Google Cloud公式が紹介するGeminiの企業活用事例

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ここからは、Google Cloudが公式に公開している導入事例のなかから6社を紹介します。いずれも、自社の課題に合わせてGeminiを取り入れ、はっきりとした成果につなげた企業です。

事例1|株式会社Luup

電動キックボードなどのシェアリングサービスを運営するLuupでは、全従業員を対象に「Gemini Enterprise」を導入しています。ポートの設置計画や需要予測、車両のメンテナンスなど、幅広い業務でAIを活用中です。

《導入前の課題》
事業の拡大にともない、ポートの設置計画や運営管理など、多くの業務で大量のデータを扱う必要が生じていました。限られた人員でもすばやく判断できる環境づくりが課題でした。

《得られた効果》
社内のさまざまなデータをGeminiにつなぐことで、必要な情報へ横断的にアクセスできるようになりました。AIが需要予測や運営管理を後押しし、業務の効率化とスピーディーな意思決定につながっています。

事例2|株式会社IVRy

電話自動応答サービス「アイブリー」を提供するIVRyは、このサービスの基盤にGeminiを採用しました。Geminiによる音声認識を取り入れ、電話応答の精度を高めています。

《導入前の課題》
従来のしくみでは、音声をいったん文字に書き起こしてから処理していたため、人名や固有名詞の聞き取りでエラーが起きやすいという弱点を抱えていました。とくに「はい」「OK」といった短い返事は、前後の文脈を正しく読み取りにくかったといいます。

《得られた効果》
Geminiが音声を直接処理できるようになったことで、固有名詞の認識精度が大きく向上しました。「はい」「OK」などの肯定・否定表現の認識精度は、従来の約85%から97%まで高まっています。

事例3|TBSテレビ

TBSテレビでは、「Gemini 1.5 Pro」を活用し、映像素材からメタデータ(内容を説明する情報)を自動でつくるしくみを開発しました。映像・音声・テキストをまとめて解析し、番組素材の管理に役立てています。

《導入前の課題》
テレビ局では膨大な映像素材を扱うため、1つひとつの映像を確認して情報を付けていくメタデータ作成に、多くの時間と労力がかかっていました。この作業はすべて人の手で行われていたのです。

《得られた効果》
長い映像を読み取り、タイムスタンプ付きのメタデータを自動生成できるようになりました。テストから1年足らずで実装を完了し、その後も継続的に機能を強化しています。手作業に頼っていた素材管理の効率が、大きく改善しました。

事例4|株式会社令和トラベル

海外旅行予約サービス「NEWT(ニュート)」を運営する令和トラベルは、旅行商品の企画やコンテンツ作成、提案書づくりなどにGeminiを取り入れています。

《導入前の課題》
オーダーメイドの旅行プランでは、顧客ごとに提案資料を手厚くつくる必要があり、多くのリソースが割かれていました。サービスの拡大にともない、質の高いコンテンツを効率よく用意するしくみが課題でした。

《得られた効果》
顧客の条件に合うホテルの選定から提案書の作成までを、短時間で進められるようになりました。提案書作成の作業効率は3倍以上に向上し、受注1件あたりの平均工程数は約30%削減されています。空いた時間を丁寧な顧客対応に充てられるようになった点も、大きな変化です。

事例5|東洋建設株式会社

東洋建設では、GeminiやNotebookLM(Googleのメモ・要約ツール)をGoogle Workspaceのツールと組み合わせ、「AI番頭さん」と呼ぶしくみを社内に構築しました。

《導入前の課題》
資料作成や調査、議事録の要約といった業務には、担当者ごとにやり方や仕上がりの差が出やすく、一定の知識や慣れも必要でした。誰もが高い水準の成果を出せる環境づくりが課題だったのです。

《得られた効果》
資料作成や調査、議事録の要約、動画作成といった業務の流れがシンプルになり、誰もが高度なアウトプットを行えるようになりました。日常業務のなかで使い慣れたGoogle Workspaceと連携している点も、定着を後押ししています。

事例6|日本特殊陶業株式会社

日本特殊陶業は、GeminiとVertex AI Vector Search(画像などの類似度を高速に探す技術)を組み合わせ、過去の図面を検索できる「類似図面検索システム」を開発しました。図面という数値化しにくいデータをAIで解析し、入力した図面に近い過去の製品や設計情報を探せるしくみです。

《導入前の課題》
以前は、必要な類似図面を、社員が過去の資料や経験をたどって探していました。そのため検索作業が特定の人に偏り、経験の浅い社員では必要な情報にたどり着くまでに時間がかかっていたのです。

《得られた効果》
これまで一部のベテランに集中していた図面探しのノウハウが、誰でも使える形に整いました。新人でも過去の設計情報にたどり着きやすくなり、業務の効率化とスピーディーな顧客対応につながっています。

参照:

Google Cloud

株式会社Luupプレスリリース

Geminiを企業へ導入する流れ

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Geminiの効果を引き出すには、順を追って導入を進めることが大切です。ここでは、一般的な導入の流れを5つのステップで紹介します。

導入目的を明確にする

はじめに、業務上の解決したい課題を洗い出し、どの部署のどんな業務でGeminiを使うのかを決めていきます。

あわせて、「議事録づくりの時間を半分にする」といった導入後の目標を立てておくと、あとで効果を振り返りやすいためおすすめです。

Geminiのライセンスを選定する

次に、現在使っているGoogle Workspaceのプランを確認し、Geminiを利用できるライセンスを検討しましょう。

必要なユーザー数やかかる費用もあわせて見積もっておくと、導入後のイメージがつかみやすくなります。ライセンスの内容や価格は変わることがあるため、選ぶ際にはGoogleの公式情報や、導入を支援するパートナーに確認しましょう。

利用環境やセキュリティ設定を行う

導入を決めたら、実際に使うための環境を整えます。管理者による初期設定や、誰がどの機能を使えるかといったアクセス権限の設定を行いましょう。

機密情報の取り扱いなどに関わるセキュリティ設定も、この段階で確認しておくと、安心して運用を始められます。

運用を開始する

環境が整ったら、いよいよ運用開始です。使い始めの段階では、利用者向けの説明会や研修を開くと、現場への定着がスムーズになります。

あわせて、使い方をまとめたマニュアルを用意しておくと、はじめて触れる社員も迷わず使えます。まずは一部の部署から始めて、利用状況を見ながら少しずつ広げていく進め方も有効です。

効果を検証し継続的に改善する

導入後の見直しも欠かせません。実際の利用状況を分析し、当初立てた目標に対してどれだけ業務が改善されたかを確認しましょう。

想定と違った部分は運用ルールを見直すといった改善を重ね、Geminiの活用範囲を少しずつ広げていきます。

Geminiを企業で活用する際の5つの注意点

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Geminiは便利なツールですが、安心して使い続けるには、いくつか気をつけておきたい点があります。導入前に押さえておきたい注意点を5つ紹介します。

AIの回答は必ず人が確認する

生成AIは、まれに事実と異なる内容や不自然な表現を返すことがあります。そのため、出した内容をそのまま使わず、必ず人の目で確認しましょう。とくに社外資料や数字が関わる文書は、事実関係を丁寧にチェックし、最終判断は担当者が下すことが大切です。

機密情報や個人情報の取り扱いに注意する

業務で使う以上、どんな情報を入力してよいかをあらかじめ決めておく必要があります。取引先の機密情報や個人情報は、扱いを誤るとトラブルにつながりかねません。Google Workspaceでは入力内容がAIの学習に使われないとされていますが、社内ルールの徹底とセキュリティ設定の確認は欠かせません。

社内の利用ルールを整備する

社員が自己流で使い始めると、使い方にばらつきが出たり、思わぬリスクを招いたりします。これを防ぐため、共通の利用ルールを定めましょう。利用目的や使ってよい範囲、禁止事項をガイドラインにまとめておくと、誰もが迷わず使えます。

従業員への教育や研修を実施する

Geminiの効果は、使う人のスキルで変わります。基本的な使い方に加え、AIへの指示のコツ(プロンプトの書き方)を共有すると活用の幅が広がります。AIの得意・不得意を理解する「AIリテラシー」を高めておくと、より安全で効果的です。

権限管理や運用体制を整える

利用者が増えるほど、誰がどこまで使えるかの権限管理が重要になります。利用者ごとに適切な権限を設定し、全体を見る管理者を置きましょう。導入後も利用状況を定期的に見直し、運用体制を整えておくことで、安心して使い続けられます。

サテライトオフィスのGemini導入支援ならGoogle Workspaceを最大限活用可能

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ここまで見てきたように、Geminiはさまざまな企業で業務効率化や生産性向上に役立てられています。ただし、自社で同じような成果を得るには、業務に合わせた導入設計と、使い続けるための運用体制づくりが欠かせません。

サテライトオフィスでは、Google Workspaceの導入支援で培ったノウハウを活かし、Geminiの導入から活用までを一貫してサポートしています。

《サテライトオフィスが選ばれる理由》

サポート内容概要
最適なライセンスを提案利用目的やGoogle Workspaceの利用状況に合わせて、適切なGeminiライセンスを提案
導入・設定をトータルサポート初期設定や管理者設定、アクセス権限、セキュリティ設定まで支援
社内への定着・活用を支援利用ルールの整備や活用方法の提案など、導入後の運用もサポート
独自AIソリューションを提供AIチャットや社内ドキュメント検索など、Geminiをより便利に活用できる独自ソリューションを提供
ワンストップで対応ライセンス提供から導入、運用、活用支援まで一貫してサポート

これらの支援を通じて、導入して終わりではなく、現場で使い続けられるGemini活用を実現します。

サテライトオフィスのGemini全社導入支援の詳細はこちら

※プライバシーポリシはこちら

Geminiの活用は、自社の課題に合わせた導入が重要

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Geminiは、メール作成や資料づくり、会議の要約、データ分析など、幅広い業務で活用できる生成AIです。導入の効果を高めるには、まず自社の課題をはっきりさせたうえで、Google Workspaceとの連携や運用ルールの整備まで見据えて進めることがポイントになります。

とはいえ、こうした環境づくりを自社だけで進めるのは、簡単ではありません。

サテライトオフィスでは、Google Workspaceのライセンス提供からGeminiの導入支援、初期設定、運用サポートまでを一貫してお引き受けしています。

Geminiの導入や活用を検討されている企業のご担当者様は、まずはお気軽にご相談ください。

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