第68回


「Gemini Notebook(旧:NotebookLM)を業務活用したいが、自社に合う料金プランは?」「ビジネスで活用するにあたり、セキュリティ面が不安」とお悩みではありませんか?
Gemini Notebookをビジネスで安全に運用するには、データ学習リスクやシャドーITへの対策を踏まえた適切なプラン選定が不可欠です。
本記事では、企業向けGemini Notebookの料金比較から、最適なプラン選びのポイント、導入時の注意点まで分かりやすく解説します。読み進めることで、自社に最適な導入ルートと安全運用の道筋が明確になります。

Gemini Notebookは、Googleが提供する「指定した資料のみを分析・要約する」高度なAIリサーチ・ナレッジ管理ツールです。従来のNotebookLMからGeminiへ統合されたことで、操作画面(UI)の視認性向上やGeminiモデルとの密接な連携など、機能の深化が図られました。
Gemini Notebookの特徴は、アップロードした資料のみから回答を生成する点です。Web上の知識を参照する汎用AIと異なり、資料外の情報による嘘の回答(ハルシネーション)を極限まで防止できます。さらに、音声解説を自動生成する機能や社内データ特化型の自社専用RAG(検索拡張生成)を基盤とするため、業務効率化を目的とした多くの企業に注目されているツールです。

企業でGemini Notebook(旧:NotebookLM)を導入する場合、Google Workspaceの契約有無によって選べるプラン体系や導入ルートが異なります。自社の運用環境に合わせた2つの導入方法と料金・仕様を比較解説します。
Microsoft 365など他社ツールを中心に利用しており、Google Workspaceを未契約の企業でも、Google Cloud経由で法人向けプランの単体契約・導入が可能です。
| プラン名 | Gemini Notebook in Pro | Gemini Notebook Enterprise |
|---|---|---|
| 契約形態 | 個別契約(Google One Pro経由) | Google Cloud/代理店経由(単体組織契約) |
| 料金 | $19.99/月(約2,900円/月) | $9.00/ユーザー/月(約1,350円/ユーザー/月) |
| 対象・規模 | 少人数プロジェクト個別検証向け | 中小〜大企業の組織導入全社利用 |
| データ学習 | 設定によりオフ可能 | 完全保護(社内データを一切学習させない) |
| 社内統制・ガバナンス | なし(個人・アカウント単位管理) | アクセス制御利用ログ監査組織一括管理 |
※2026年8月時点の情報です。1ドル=150円で換算しています。
参考:NotebookLM for enterprise | Google Cloud
Google AI のプラン(クラウド ストレージ付き) - Google One
全社でGoogle Workspaceを運用している場合、Workspace標準契約のみでも安全にベース機能を利用できます。さらにGeminiアドオンを追加契約することで、高度な機能や連携を活用できます。
| プラン名 | Gemini Business | Gemini Enterprise |
|---|---|---|
| 料金 | $21.00/ユーザー/月(約3,150円) | $30.00〜/ユーザー/月(約4,500円〜) |
| 対象・規模 | 1〜300ID程度(部門導入・中小企業) | 全社規模導入・大企業 |
| データ学習 | 完全保護(学習に使用されない) | 完全保護(学習に使用されない) |
| 社内統制・ガバナンス | 標準管理コンソール | VPCセキュリティ詳細アクセス権限(IAM)ログ監査 |
※2026年8月時点の情報です。1ドル=150円で換算しています。
参照:Gemini Enterprise: Google の AI でビジネスを加速 | Google Cloud

Gemini Notebookの最大の強みは、指定した資料のみを参照して回答を生成する点です。社内資料や動画などの情報をすばやくナレッジ化し、ビジネスに不可欠な高い正確性と根拠の明確さを兼ね備えています。
ChatGPTなどのAIは、広大なWebデータから回答を推測します。一方で、Gemini Notebookは社内マニュアル、仕様書、Webサイト、YouTube動画、音声データといった「指定された資料の内容のみ」を厳密に参照します。
資料内に情報がない場合は、「該当する記述はありません」と回答するため、ハルシネーション(嘘の回答)を防ぎ、安全にナレッジ化できます。
一般的なチャットAIは回答の根拠を追跡するのが難しいこともありますが、Gemini Notebookは回答文内に参照元へのリンク(インライン引用標記)が自動生成されます。
クリックすると元のPDFの該当ページや動画のピンポイント箇所へ直接ジャンプできるため、確認や裏付けの工数を大幅に削減できます。
この機能を活用すれば、質問を投げかけるだけで回答が得られる社内専用のQ&Aボットが作成できます。担当者の対応の手間を削減し、他の業務へリソースを割り当てることが可能です。
Gemini Notebookは、アップロードした資料を元に、AI対話による解説音声(Audio Overviews)や要約動画コンテンツを自動生成するマルチメディア変換が大きな強みです。
音声マニュアルや解説動画を作成することで、社員向けの教育コンテンツ化や移動時間の有効活用が実現し、社内ナレッジの二次活用と定着化を強力に推進します。

企業でGemini Notebookを導入する際は、グループウェア環境や導入規模、セキュリティ要件に合わせて、自社に合ったプランの見極めが重要です。
まず考えるポイントは、自社のGoogle Workspace契約状況と導入規模の整理です。
Microsoft 365など他社ツールが中心でWorkspace未契約の企業が単体導入・少人数で試す場合は、Google Cloud経由で契約できるNotebookLM Enterpriseが最適です。
一方、すでに全社でWorkspaceを運用している場合は、既存アカウントにGemini BusinessやGemini Enterpriseのアドオンを追加購入することで、スムーズにGemini Notebookの導入・運用を開始できます。
社内機密や顧客情報・個人情報を扱う企業、管理外利用(シャドーIT)を防止したい企業、また経理処理を日本円の請求書払いに統一したい企業は、法人向けプラン(Enterprise各種またはWorkspace連携)を選択するとよいでしょう。
AI学習の完全防止(データ保護)、詳細なアクセス権限設定(IAM)、利用ログ監査機能といったセキュリティ機能やガバナンス体制が備わっているため、組織全体で安心・安全な運用体制を確立できます。

企業がGemini Notebookを安全かつ効率的に運用するためには、個人利用とは異なる法人特有のリスクや課題を正しく把握しておく必要があります。
Googleの公式ヘルプや規約では、個人アカウント利用時のデータは「サービス向上やモデル開発の目的で人間による確認や学習処理が行われる可能性がある」旨が規定されています。そのため、個人向けアカウントで資料を取り込んだ場合、入力データがAIのモデル改善やサービス品質向上のために利用されるリスクがあります。
一方で、企業向けプランは、「お客様のデータはAIモデルの学習・トレーニングには一切使用されない」と明確に規定されています。
機密情報を取り扱う企業であれば、データ保護が保証された法人向けプランを選択するのが確実です。
引用:Gemini Notebook のプライバシーと利用規約 - NotebookLM ヘルプ
ビジネス向け AI ツール | Google Workspace
社内利用ルールやガイドラインが整備されていない場合、現場社員が個人の無料アカウントで社内資料を勝手にアップロードして業務利用するシャドーITが発生します。
管理者側で「誰が・どのデータを・どう利用しているか」を追跡・統制できない状態は、セキュリティ上危険なため、導入前に利用ルールの策定と、企業側が管理できる体制を整えておきましょう。
個人向けプランを業務利用すると、社員ごとの個別クレジットカード決済や領収書による経費精算が発生し、経理部門の管理負担が大幅に増大します。
また、アカウントの所有権が個人に紐づくため、退職した場合に、社内データや作成したノートブックを回収・削除できなくなるリスクも存在します。
そのため、企業が導入する際には、法人組織契約による一元管理が推奨されます。

サテライトオフィスでは、企業がGemini Notebookを安全かつスムーズに全社導入・活用するための多角的な支援ソリューションを提供しています。独自の拡張機能や導入伴走サポートにより、組織のAI活用を強力に後押しします。
サテライトAI・プラグインを活用することで、法人利用に必要なセキュリティと利便性を大幅に強化できます。
個人情報の自動ブロックや禁止ワード設定などのプロンプト制御をはじめ、全社での効果的なプロンプト共有、詳細な利用ログ監査機能を提供します。
さらに、YouTube動画やWebドキュメントをワンクリックでGemini Notebookへ自動登録する機能を備えており、日常業務のナレッジ収集・蓄積のスピードを加速させます。
サテライトAI・プラグインについては、こちらをご参照ください。
サテライトオフィスは、Google Partnerとして8万社を超える企業へのGemini・Google Workspace導入支援実績があります。
直接契約ではクレジットカード払いが原則ですが、サテライトオフィスを経由すれば、日本円での請求書払いが可能です。経理処理が一元化でき、運用負荷の軽減を図れます。
さらに、初期設定やセキュリティポリシーの構築、社内ガイドラインの策定、定着化に向けたトレーニングまで、導入から運用まで手厚くサポートします。
Google Workspace/Gemini導入支援については、こちらをご参照ください。
※プライバシーポリシはこちら

ここでは企業でのGemini Notebook導入にあたり、寄せられることの多い疑問に回答していきます。
A.公開情報の要約や個人の下調べであれば十分活用可能です。
無料版でもノートブック作成や高精度な要約、音声解説作成といった基本機能は利用できます。
ただし、1日の生成上限があるほか、入力データがAIの学習に利用されるリスクが存在します。そのため、社外秘や個人情報を含まないリサーチ業務の範囲内に留めての利用が推奨されます。
A.ガバナンスや統制の観点から、企業での個人アカウント利用はハイリスクです。
機密漏洩のリスクに加え、システム管理者が「誰がどのデータを扱っているか」を追跡できないため、シャドーITの温床となります。
セキュリティを第一に運用するには、一括管理・ログ監査ができる法人向けプランの検討をおすすめします。

Gemini Notebookは、社内資料の迅速なナレッジ化やFAQ構築を実現する強力なAIツールです。ただし、企業で安全に運用するには、データ学習オフやログ監査機能を備えた法人向けプランの選定とガバナンス構築が欠かせません。
サテライトオフィスでは、Google Workspaceの導入伴走サポートに加え、プロンプト制御・ログ管理を強化するサテライトAI・プラグインを提供しています。
安全で効果的なGemini Notebookの導入・活用をお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
※プライバシーポリシはこちら