第108回


Web会議を録画したのにファイルが見つからない、参加者への共有方法がわからないといった疑問を持つ方は少なくありません。Google Meetの録画機能は、適切なエディションと正しい操作手順があれば、会議内容をMP4形式で自動保存・共有できる非常に便利な機能です。
本記事では、企業のIT担当者や会議主催者の方に向けて、録画データの保存先と確認方法を中心に、録画の開始・停止手順、共有の3つの方法、そして録画ができない場合の原因と対処法をわかりやすく解説します。

録画が完了すると、データはGoogleドライブに自動保存されます。保存先のフォルダや確認方法を把握しておくと、録画後すぐに目的のファイルにアクセスできます。ここでは保存先の詳細と、録画完了後の通知メールについて解説します。
Google Meetの録画データは、会議の主催者(ホスト)のGoogleドライブに自動的に保存される仕組みになっています。保存先のフォルダは「Meet Recordings」という名前で、マイドライブの直下に自動生成されます。ファイル形式はMP4形式であるため、一般的な動画プレーヤーや動画編集ソフトでそのまま再生・編集が可能です。
注意点として、共同主催者や組織内の別のメンバーが録画を開始した場合でも、保存先は会議の「主催者」のGoogleドライブになります。録画を操作した担当者のドライブに保存されるわけではありません。録画データを管理する際は、会議の主催者が誰であるかを正確に把握しておくことが重要なポイントです。
録画データを確認するには、以下の手順でGoogleドライブにアクセスしてください。
「Meet Recordings」フォルダは、組織内で初めての録画が完了した時点で自動的に作成されます。一度も録画したことがないGoogleアカウントでは、このフォルダは存在しません。ファイル名には会議のタイトルと録画日時が含まれるため、複数の録画ファイルが蓄積されても目的のファイルを見つけやすい形式になっています。Googleカレンダーで会議を作成する際にわかりやすい会議名を設定しておくと、後から録画ファイルを検索しやすくなります。
録画データの保存処理が完了すると、Googleからの自動通知メールが届きます。通知メールの送信先は以下のとおりです。
通知メールには録画ファイルへの直接リンクが記載されており、リンクをクリックするとGoogleドライブ上のファイルに即座にアクセスできます。会議終了後すぐに参加者へ録画を送りたい場合は、このメールに記載されたリンクをそのまま活用する方法が手軽です。なお、録画の長さによっては処理に時間がかかる場合があり、通知メールの到着まで数十分かかることもあります。メールがすぐ届かない場合でも、しばらく待ってから再度確認してみてください。

Google Meetの録画機能を利用するには、いくつかの条件を事前に満たしておく必要があります。プランの種別、使用するデバイス、会議内での役割によって録画できるかどうかが異なるため、録画を行う前に前提条件を確認しておきましょう。
Google Meetの録画機能は、無料版のGoogle MeetやGoogle Workspace Business Starterでは利用できません。録画機能を有効に活用するためには、Google Workspace Business Standard以上のエディションへの加入が必要です。
以下の表で、各エディションにおける録画機能の対応状況を確認してください。
| エディション | 録画機能 | 備考 |
|---|---|---|
| 無料版 Google Meet | 利用不可 | 録画ボタン非表示 |
| Google Workspace Business Starter | 利用不可 | 録画ボタン非表示 |
| Google Workspace Business Standard | 利用可能 | 管理者設定で有効化が必要 |
| Google Workspace Business Plus | 利用可能 | 管理者設定で有効化が必要 |
| Google Workspace Enterprise Starter | 利用可能 | 管理者設定で有効化が必要 |
| Google Workspace Enterprise Standard | 利用可能 | 管理者設定で有効化が必要 |
| Google Workspace Enterprise Plus | 利用可能 | 管理者設定で有効化が必要 |
Business StarterやFrontline Workerプランでは、録画ボタン自体が会議画面に表示されません。「録画のボタンが見当たらない」という場合は、まず現在のエディションを確認することをお勧めします。エディションの確認はGoogle管理コンソールの「お支払い」メニューから行えます。
Google Meetの録画機能は、PCのWebブラウザ・デスクトップアプリ、およびAndroidスマートフォン・タブレットのGoogle Meetアプリから操作できます。iPhone・iPadのGoogle MeetアプリからはiOSの制約により録画ボタンが表示されません。iOSデバイスで参加している状態では、録画の開始も停止も行えない点に注意が必要です。
外出先からiPhoneで参加するメンバーが多い会議では、録画を担当するメンバーをPCまたはAndroidデバイスから参加する担当者に限定しておくとよいでしょう。運用ルールをあらかじめ決めておくことで、録画の漏れを防ぎやすくなります。
Google Meetで録画を開始・停止できるのは、以下の参加者に限られます。
社外の取引先や協力会社など、組織外のゲスト参加者には録画権限が付与されていません。ゲストとして参加している場合、録画ボタンが表示されないか、グレーアウトされて操作できない状態になります。
外部の担当者が録画を管理したい場合は、社内メンバーが主催者として会議を設定し、録画の開始・停止を社内側で行う運用にすることを検討してください。

前提条件を確認したうえで、実際に録画を操作する手順を解説します。会議中に録画を開始・停止する操作自体はシンプルですが、録画開始前に把握しておくべきポイントもあります。手順を順を追って確認しましょう。
Google Meetで録画を開始するには、以下の手順で操作します。
録画が始まると、会議に参加しているすべての参加者の画面に「録画しています」というバナーが自動的に表示されます。参加者全員に録画中であることが通知される仕組みであるため、録画の開始をあらためてアナウンスしなくても、全員が録画中であることを把握できます。
録画処理が始まるまで数秒かかることがあるため、重要な発言が冒頭にある場合は少し待ってから話し始めると確実です。
Google Meetは録画開始時に参加者へ自動通知する仕組みを備えていますが、参加者の同意なく録画・記録を行うことは、法的なリスクを生じさせる可能性があります。録画を実施する際は、会議開始前や録画開始の際に参加者へ録画する旨を告知し、同意を得たうえで進めることを強くお勧めします。
録画を手動で停止するには、開始時と同じ操作で「録画を停止」ボタンをクリックします。
会議が終了し全員が退出した時点でも録画は自動的に停止されます。途中で録画だけを止めたい場合は、退出前に手動で停止操作を行いましょう。
なお、録画を停止した後、処理が完了してGoogleドライブにファイルが保存されるまでに数分から数十分かかることがあります。会議終了後すぐにファイルが見つからない場合でも、しばらく時間をおいてから確認するとよいでしょう。
定期的に開催する会議で毎回録画を忘れてしまうケースがある場合、Googleカレンダーの「自動録画」機能の活用をお勧めします。設定方法は以下のとおりです。
自動録画が設定されていると、会議が開始された時点で録画が自動的に始まります。担当者が録画を開始し忘れる心配がなくなり、会議の冒頭から確実に録画されるため、重要な会議の記録管理に有効です。
なお、自動録画機能を使うには、Google Workspace管理者があらかじめ録画機能を有効化していることが条件です。設定できない場合はまず管理者に確認してください。

保存された録画データを会議参加者や欠席者に共有することで、会議の内容を組織全体で活用できます。Google Meetの録画を共有する方法は主に3種類あり、状況に応じて使い分けることが大切です。それぞれの特徴と操作手順を確認しておきましょう。
最も基本的な共有方法は、Googleドライブの共有機能を使って共有リンクを発行する方法です。手順は以下のとおりです。
アクセス権限の設定は慎重に行う必要があります。「リンクを知っている全員が閲覧可能」に設定するとリンクを持つ人なら誰でも視聴できる状態になるため、機密性の高い会議の録画には適しません。特定の参加者のみに共有したい場合は、メールアドレスを指定してアクセス権を付与する方法を選択してください。
録画完了後に届く通知メールに記載されているリンクを、そのまま関係者に転送する方法です。Googleドライブを開かずに録画ファイルのリンクを共有できるため、手順が少なく手軽に実施できます。
ただし、メールを受け取った相手が実際に録画ファイルを閲覧できるかどうかは、Googleドライブ側のアクセス権設定に依存します。組織外の相手や社内でもドライブのアクセス権が付与されていないメンバーに共有する場合は、あらかじめGoogleドライブ上でアクセス権を明示的に設定しておく必要があります。
「リンクを送ったのに相手が開けない」というトラブルを防ぐため、共有前にアクセス権の状態を確認する習慣をつけることをお勧めします。
Googleカレンダーに登録された会議予定から録画データを確認する方法もあります。Googleカレンダーで該当の会議予定を開くと、録画が完了している場合は予定の詳細欄に録画ファイルへのリンクが自動的に追加される仕組みです。
会議の予定に招待されているメンバーであれば、カレンダーの予定から録画リンクにアクセスできるため、定期的に開催される会議で毎回録画を配布する手間を大幅に削減できます。
録画リンクの送付を忘れてしまうことなく、会議に招待されたメンバー全員が録画を確認できる環境が整います。カレンダーの共有範囲や閲覧権限が適切に設定されているかどうかも、合わせて確認しておくと安心です。

「録画ボタンが画面に表示されない」「録画を開始しようとしてもエラーになる」といった場合、複数の原因が考えられます。録画ができない主な原因と、それぞれへの対処法を整理しました。
録画機能が使えない原因として最も多いのは、利用しているGoogle Workspaceのエディションが録画機能に対応していないことです。前述の比較表のとおり、録画機能を利用できるのはBusiness Standard以上のエディションに限られます。
現在のエディションを確認するには、Google管理コンソール(admin.google.com)にアクセスし、「お支払い」または「アカウント」のメニューからサブスクリプションの内容を確認してください。Business StarterやFrontlineプランを利用している場合は、エディションのアップグレードが必要です。エディション変更の検討や手続きについては、サテライトオフィスまでお気軽にお問い合わせください。
Business Standard以上のエディションを利用していても、Google Workspace管理者が組織の設定で録画機能を無効化している場合は利用できません。管理者は組織全体またはグループ単位で録画機能のオン・オフを制御できる仕組みになっています。
管理者が録画機能の有効化を確認・変更する手順は以下のとおりです。
設定変更後、全ユーザーへの反映まで数分から数時間かかることがあります。録画機能が突然使えなくなった場合や、一部のメンバーだけが録画できない場合は、管理者設定の変更が原因である可能性が高いため、まず管理者に問い合わせることをお勧めします。
録画ができない場合は、以下のチェックリストで原因を順番に確認してみてください。
主催者のGoogleドライブのストレージ容量が上限に達している場合、録画の保存が失敗することがあります。録画前にGoogleドライブの空き容量を確認しておくことを運用上のルールとして定めておくと、録画完了後にファイルが見当たらないといったトラブルを未然に防げます。会議録画を頻繁に行う組織や長時間の会議が多い組織では、Googleドライブのストレージ管理も重要な課題のひとつです。
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本記事では、Google Meetで録画した保存先に加え、録画をする際の適切なエディション、上手く録画できない時の対処法までを詳しく解説しました。
Google Meetの録画機能を組織全体で安定的に活用するためには、適切なエディションの選定と管理者設定の整備が欠かせません。
サテライトオフィスは、Google Workspaceを中心としたクラウドアドオンツールの導入支援において、8万社以上の実績を持つプレミアパートナーです。録画機能を含むGoogle Meet全般の活用方法はもちろん、Google Workspace管理コンソールの設定支援やエディション選定のコンサルティングまで、幅広いサポートを提供しています。
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