第129回


「深夜に書いたメールを翌朝の始業時間に届けたい」「取引先の営業時間に合わせてメールを送りたい」そのような場面で便利なのが、Gmailの予約送信(スケジュール送信)機能です。PCブラウザでもスマホアプリでも設定でき、指定した日時に自動でメールを送信してくれます。
この記事では、GmailのPC版とスマホアプリからの予約送信の設定手順、予約したメールの確認・変更・キャンセル方法、予約送信に関するよくある疑問(相手にバレるか、オフライン時の挙動など)、そして失敗時の対処法まで詳しく解説します。
Gmail予約送信を活用することで、時間を問わずメール作成に集中しながら、相手に適切なタイミングでメールを届けられます。ビジネスメールの質と効率を高めるためにぜひ取り入れてください。

Gmailの予約送信とは、メールの送信日時をあらかじめ指定しておき、その時間になると自動的に送信される機能です。「送信予定」フォルダにメールが保管された状態になり、指定の日時になるとGmailのサーバーから自動送信されます。
予約送信を行う際、送信者のデバイスがオンラインである必要はありません。Gmailサーバー側が管理しているため、デバイスの電源が入っていない状態や機内モードの場合でも、指定した日時に確実にメールが送信されます。これはGmailのクラウドベースの特性を活かした便利な機能です。
予約送信を活用することで、メール作業を一括してこなしながらも、相手にとって受け取りやすいタイミングでメールを届けられます。Google Workspaceを利用している企業では、チーム全体の連絡をスムーズにする手段としても広く活用されています。

PCのブラウザからGmailの予約送信を設定する手順を解説します。ChromeやEdgeなどの主要ブラウザで同様の操作ができます。
まず、Gmailの画面左上にある「作成」ボタンをクリックして新規メール作成画面を開きます。宛先・件名・本文を入力したら、送信ボタン(青いボタン)のすぐ右にある下向き矢印(▼)をクリックします。表示されるメニューから「送信日時を指定」を選択してください。
日時の指定画面が表示されます。Gmailが候補として提示する「明日の朝」「今週末」などの選択肢から選ぶこともできますし、「日時を選択」をクリックしてカレンダーとタイムピッカーから任意の日時を指定することも可能です。日時を設定したら「送信予約」ボタンをクリックすれば設定完了です。
予約が完了したメールは、左のサイドバーにある「送信予定」フォルダに保存されます。送信予定の確認や変更、キャンセルもこのフォルダから行えます。

GmailのiOS・Androidアプリでも予約送信の設定が可能です。スマホからでも外出先でメールを作成して時間指定送信を予約できます。
Gmailアプリを開き、右下の鉛筆アイコン(作成ボタン)をタップして新規メール作成画面を表示します。宛先・件名・本文を入力したら、画面右上のメニュー(縦3点または「
」アイコン)をタップします。表示されたメニューから「送信日時を指定」をタップしてください。
日時選択画面が表示されます。「今日の夕方」「明日の朝」などの候補が表示されるので選択するか、「送信日時を選択」をタップして任意の日時をカレンダーから指定します。日時が決まったら「送信予約」をタップすれば完了です。
予約したメールはGmailアプリのサイドバーにある「送信予定」フォルダに保存されます。スマホアプリからでも予約内容の確認や変更、キャンセルがこのフォルダから行えます。

予約したメールは「送信予定」フォルダから送信前であればいつでも確認・編集・キャンセルできます。送信予定の日時を変更したい場合や、予約を取り消してすぐに送信したい場合にも対応できます。
PCブラウザの場合、Gmailの左サイドバーにある「送信予定」フォルダをクリックすると、予約中のメール一覧が表示されます。スマホアプリの場合は、左上のハンバーガーメニュー(三本線)をタップしてサイドバーを開き、「送信予定」を選択してください。
メールの一覧に予約日時が表示されるため、何時にどのメールが送られる予定なのかが一目で確認できます。
「送信予定」フォルダで変更またはキャンセルしたいメールを開きます。メールの下部に「送信をキャンセル」ボタンが表示されているのでクリック(またはタップ)してください。キャンセルするとメールは下書き状態に戻り、自由に編集できるようになります。
送信日時を変更したい場合は、いったんキャンセルして下書きに戻した後、再び送信ボタン横の矢印から「送信日時を指定」で新しい日時を設定します。直接日時だけを変更するオプションは現時点では用意されていないため、キャンセル→再設定という手順が必要です。

Gmail予約送信を使う際によく寄せられる疑問についてお答えします。
通常の状態では、受信者はメールが予約送信されたものかどうかを判断することはできません。メールのヘッダー情報を詳細に確認すれば送信経路の情報が確認できる場合もありますが、一般的なメールの確認方法では予約送信を見分けることはほぼ不可能です。
ただし、メールの受信日時はリアルタイムで送信された時刻となります。たとえば深夜2時に作成したメールを翌日午前9時に予約送信した場合、受信者には「午前9時に届いたメール」として表示されます。
はい、予約したメールはGmailのサーバーで管理されているため、送信者のデバイスがオフラインや電源オフの状態でも、指定した日時に確実に送信されます。スマホの電池が切れていても、PCの電源が入っていなくても問題ありません。これがGmailのクラウドベース機能の強みです。
現時点(2026年8月時点)では、Gmailの予約送信に設定できる件数に公式な上限は設けられていません。ただし、Gmailには1日あたりの送信数の制限(無料版:500通/日、Google Workspace版:2,000通/日)があり、予約送信されたメールもこの制限にカウントされます。大量のメールを予約する場合は事前に確認してください。

「予約した時刻を過ぎてもメールが届いていない」「送信予定フォルダからメールが消えない」といったトラブルが発生することがあります。以下の表に主な原因と対処法をまとめました。
| 症状・考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|
| 予約時刻を過ぎてもメールが届かない | 「送信済み」フォルダを確認する。数分の遅延が発生する場合がある。迷惑メールフォルダも確認を依頼する |
| 宛先アドレスが無効なため送信失敗 | 「送信予定」フォルダにエラーが表示される。宛先を修正して再予約する |
| 送信制限に達して送信できない | 1日の送信数上限を超えていないか確認する。翌日に再送する |
| 添付ファイルの容量が大きすぎる | 25MB以下に圧縮するか、Googleドライブのリンク共有に変更する |
| Googleアカウントに問題が発生している | いったんサインアウトして再サインインし、設定を確認する |
予約送信が正しく機能しているかを確認するには、予約後すぐに「送信予定」フォルダにメールが保存されているかを確認することをおすすめします。送信後は「送信済み」フォルダにメールが移動していることで送信完了を確認できます。

Gmail予約送信はGoogleの標準機能として誰でも無料で使えますが、組織全体で活用レベルを高めるには、Google Workspaceの導入と適切な設定・運用サポートが鍵になります。
たとえば、Google Workspaceでは管理コンソールから組織のGmail設定を一元管理できます。予約送信の運用ルールをチーム全体に徹底させたい場合、個別に説明するより管理コンソールでの設定変更と合わせてガイドラインを展開する方が効率的です。
また、Google Apps Script(GAS)を活用すれば、標準機能では実現できない定期送信や条件付き送信の自動化が可能になります。GASの開発・保守には技術的な知識が必要ですが、Google Workspaceに精通したパートナーのサポートを活用することで、IT部門の負担を最小限に抑えながら業務自動化を進められます。
株式会社サテライトオフィスは、Google Workspaceプレミアパートナーとして8万社以上にクラウドアドオンツール導入支援を行ってきた実績があり、Google Workspaceの導入から活用支援、GASを含む業務自動化の相談まで、幅広くサポートしています。Gmail活用の仕組みづくりや組織全体への展開について、まずはお気軽にご相談ください。
サテライトオフィスのGoogle Workspace導入支援の詳細はこちら
※プライバシーポリシはこちら