第150回


「毎月のタイムカード集計に手間がかかる」「打刻を忘れがち。スマホからサッとできたら」勤怠管理をめぐるこうした声は、多くの職場で聞かれます。
この悩みに役立つのが、LINE WORKSを活用した勤怠管理です。連携するサービスによっては、パソコンを開かなくてもスマートフォンから打刻できるため、打刻忘れの軽減が期待できます。また、打刻の方法にも幅があるため、働き方に合った無理のない仕組みの導入が可能です。
本記事では、LINE WORKSで勤怠管理を行う仕組みや、選べる3つの打刻方式、導入のメリット、そして自社に合う選び方までを実務目線で整理します。

LINE WORKSの勤怠管理とは、LINE WORKS上に勤怠管理システムやアドオン(機能を追加する外部サービス)を連携し、出退勤の打刻から集計までを行えるようにする仕組みです。
普段LINE WORKSを使っている場合は、LINE WORKSを打刻の窓口として利用し、打刻データの保存や集計、申請・承認などは連携先のサービスが担います。
すでに利用している勤怠管理システムがLINE WORKSとの連携に対応していれば、既存の仕組みを残したまま、打刻の入口だけをLINE WORKSにまとめることも可能です。
LINE WORKS本体の機能や料金プランについては、以下の記事で解説しています。
関連記事:【完全版】LINE WORKSのビジネス活用方法|料金・導入ポイントも徹底解説
LINEとLINE WORKSの違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事:LINE WORKSとLINEの違いとは?機能・料金・選び方を解説

LINE WORKSと連携する勤怠管理サービスでは、さまざまな方法で打刻できます。
ここでは、主な方法を3つに分けて紹介します。
トーク画面で「出勤」「退勤」といった決められた言葉を送ると、それを合図に打刻される方式です。対応する勤怠管理システムによっては、出勤・退勤にひも付いたスタンプを送って打刻することもできます。
特別な画面を開かず、普段のチャット操作の延長で打刻できる点が特徴です。ただし、利用できる文字やスタンプはサービスごとに異なります。打刻用のトークルームを分けるなど、誤送信を防ぐ運用ルールを決めておくと安心です。
「出社」「退社」などのボタンを押すだけで時刻を記録する方式です。文字入力が不要なため、誤入力や操作ミスが起きにくいのが特徴です。
また、LINE WORKSのホーム画面に、ガジェット(画面に配置できる小さな機能パーツ)として打刻ボタンを置けるタイプなら、アプリを開いた最初の画面で打刻が完結します。目に入る場所に置けるため、押し忘れの軽減にもつながるでしょう。
現場の性質によっては、チャット操作以外の打刻方法が向く場合もあります。SuicaやPASMOなどのFeliCa対応カード(交通系ICなどに使われる非接触ICの規格)をかざして打刻する方式は、店舗や工場など、複数の従業員が共用の打刻場所を利用する職場で役立ちます。
なお、利用にはFeliCaリーダーなどの対応機器が必要です。必要なアカウントや機器、追加費用はサービスによって異なるため、導入前に確認しましょう。
また、外回りや直行直帰が多い働き方であれば、スマートフォンのGPS(位置情報)で打刻場所をあわせて記録する方式もあります。
このように、連携するサービスによって、スマートフォンやパソコン、ICカードなどから打刻方法を選べます。勤務場所や従業員の働き方に合う方式を選ぶことが、無理なく運用を続けるポイントです。
次章では、LINE WORKSを勤怠管理の窓口として利用するメリットを見ていきます。

LINE WORKSで勤怠管理を行うと、従業員と勤怠を管理する担当部署の双方にメリットがあります。
出勤時の打刻を忘れたまま業務を始めると、本人への確認や手作業での修正が発生し、人事や総務の負担になります。
連携する勤怠システムやアドオンの中には、こうした打刻漏れを防ぐ仕組みを備えたものがあります。例えば、打刻を忘れている従業員へBotやチャットで通知する機能や、打刻の有無を管理画面で一覧表示する機能です。
通知を受け取ったその場でスマートフォンから打刻できるタイプなら、パソコンを開けない状況でも対応しやすくなります。
スマートフォンからの打刻やGPSでの位置記録など、オフィスにいなくても打刻できる仕組みは、在宅勤務や外回り、直行直帰といった働き方に役立ちます。
勤務場所にかかわらず同じ方法で打刻できるため、在宅勤務や外勤を含めて勤怠管理のルールを統一しやすくなります。
2019年4月施行の改正労働安全衛生法により、事業者には、労働者の「労働時間の状況」を把握することが義務付けられました。把握方法には、タイムカードやパソコンの使用時間などの客観的な記録その他の適切な方法が示されています。
勤怠管理システムを利用すれば、打刻時刻や修正履歴をデータとして残しやすくなります。ただし、LINE WORKS上で従業員が自己申告によって打刻するだけで、法令上の客観的な把握を満たすとは限りません。必要に応じて、ICカードやパソコンのログなど、ほかの記録と照合できる運用を検討しましょう。

LINE WORKS上で勤怠管理を行うには、まずLINE WORKSのユーザーであることが前提です。
LINE WORKS本体の料金は、以下の3つのプランに分かれます。
【プラン別|LINE WORKS本体の月額料金とユーザー数の上限】
| プラン | 年額契約 | 月額契約 | ユーザー数上限 |
|---|---|---|---|
| フリー | 0円 | 0円 | 30人まで |
| スタンダード | 450円 | 540円 | 制限なし |
| アドバンスト | 800円 | 960円 | 制限なし |
※有償プランの金額は1ユーザーあたりの月額(税抜)。
※2026年7月時点の料金プランです。最新情報は公式ページをご確認ください。
これに加わるのが、勤怠管理を担う勤怠システムやアドオンの料金です。
サテライトオフィスが提供する「サテライトオフィス・勤怠管理/タイムカード for LINE WORKS」は、本アドオンのみを利用する場合、基本ライセンス価格が1ユーザーあたり月額200円(税抜)です。
※2026年7月時点
※契約条件や料金は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。
製品によって、メンバー数や機能に制限がかかるものもあります。無料の試用期間を活用し、自社の運用規模に合うかを確認しながら導入検討を進めましょう。
LINE WORKS本体の機能や料金プランの詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事:LINE WORKSの料金を解説|プラン別費用と失敗しない選び方

自社に合った勤怠管理の仕組みを選ぶ際は、打刻の方法や打刻後の承認フロー、導入のしやすさやサポート体制など、総合的に確認する必要があります。
ここでは、4つのポイントを整理します。
まず確かめたいのは、打刻方法と自社の勤務実態が合うかどうかです。
デスクワークが中心なのか、店舗や工場で共用の打刻場所を設けるのか、外勤や直行直帰の社員が多いのか。現在の勤務形態を一度棚卸ししてみましょう。例えば、店舗や工場で共用打刻を行うならICカード、外勤や直行直帰が多いならGPSが候補になります。
打刻方法を一つのサービスにまとめられれば、勤務形態ごとに別々のシステムを管理する負担を抑えられます。
打刻はあくまで出退勤を記録する入口です。実際の勤怠管理では、遅刻・早退の連絡、有給や打刻修正の申請、上長の承認まで、打刻のあとに続く作業が日常的に発生します。
打刻はLINE WORKS、申請や承認は紙やメール、と分かれていると、同じ勤怠情報を二か所で管理することになり、集計のたびに両者を照らし合わせる作業が発生します。
導入後の運用負担を減らすには、休暇申請や勤怠修正の承認までLINE WORKS上で進められるか、もしくは既存の勤怠システムと連携して承認まで回せるかを確認しておくと安心です。
申請・承認の範囲や設定方法は、連携する勤怠管理サービスや、別途利用するワークフロー機能によって異なります。承認フローそのものを詳しく検討したい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:LINE WORKS のワークフローとは?申請・承認の機能と選び方
すでに勤怠管理システムを利用している場合は、そのシステムがLINE WORKSとの連携に対応しているかを確認しましょう。対応していれば、既存の集計・管理機能を残し、LINE WORKSを打刻や通知の窓口として活用できます。
一方、これから勤怠管理を仕組み化する場合は、LINE WORKS向けのアドオンを新たに導入する方法があります。LINE WORKSのホーム(掲示板)に打刻画面を配置し、打刻、集計、申請・承認などをまとめられるサービスもあります。
既存の運用を大きく変えたくない場合は連携対応を、新たに導入する場合はアドオンの機能範囲や操作性を中心に比較しましょう。
LINE WORKSと勤怠の仕組みをつなぐ初期設定は、専門知識が必要になる場面が少なくありません。選んだ仕組みを十分に使いこなすには、設定を代行してもらえるか、困ったときに相談できる窓口があるかどうかまで確認しておくと安心です。
導入を検討する段階から自社の業務内容や課題を共有できる相手であれば、勤怠管理にとどまらず、社内の業務改善まで含めて相談できます。単発の設定作業で終わらず、運用に定着するまで伴走してもらえるかどうかも含めて検討しましょう。

A.対応する勤怠管理システムを利用すれば、個人向けLINEから勤怠を打刻できます。
ただし、個人向けLINEを利用する仕組みと、LINE WORKSに勤怠管理システムを連携する仕組みは別のものです。会社として導入する際は、従業員アカウントの管理方法や退職時の対応、利用できる申請・承認機能などを確認しましょう。
A.LINE WORKSのフリープランは30人まで無料で利用できますが、勤怠管理機能は標準搭載されていません。別途、勤怠管理システムやアドオンの導入が必要です。
また、フリープランとの連携可否や利用できる機能はサービスによって異なります。料金だけでなく、対応プラン、利用人数、打刻方法、申請・承認機能まで確認しましょう。
A.対応する勤怠管理システムであれば、トークにスタンプを送って打刻する運用もできます。
利用できるスタンプや設定方法はサービスによって異なるため、導入前に仕様を確認しましょう。
A.連携に対応していれば、継続利用できる場合があります。
既存システムの集計・管理機能を残し、打刻や通知の窓口だけをLINE WORKSにまとめることも可能です。ただし、対応する製品や料金プラン、連携できる機能はシステムごとに異なるため、導入前に確認しておきましょう。

LINE WORKSと勤怠管理サービスを組み合わせる際は、打刻方法の選定だけでなく、アカウントや権限、申請・承認フローなどの設定も必要です。導入を円滑に進めるには、検討段階から運用開始後まで相談できるパートナーを選ぶと安心です。
サテライトオフィスは、LINE WORKSのPlatinumパートナーとして、各種アドオンを含むクラウドサービスを、全体で約8万社に提供してきました。標準機能では届かない部分を、自社開発の多彩なアドオンで補える点が強みです。
自社アドオン「サテライトオフィス・勤怠管理/タイムカード for LINE WORKS」では、LINE WORKSのホーム(掲示板)上に「出社・退社」のボタンを設置できます。また、スマートフォン、FeliCa対応カード、GPSによる打刻のほか、休暇・残業申請や上司による承認にも対応しています。
30日間のお試しインストールも用意されているため、実際の操作や自社の勤務形態に合うかを確認してから導入を判断できます。
※プライバシーポリシはこちら

LINE WORKS上で勤怠管理を行えば、打刻漏れを防ぎやすくなるだけでなく、働く場所を選ばない時代に合った打刻や申請ができます。自社に合った打刻方法を選べば、毎日打刻する従業員にとっても、集計する担当者にとっても、負担の少ない運用に近づけるでしょう。
導入や比較で迷う場合は、実績のあるパートナーに相談しながら進めるのがおすすめです。業種や働き方に合わせた導入計画を一緒に描けるため、導入後のつまずきも抑えられます。
LINE WORKSでの勤怠管理・タイムカードについては、購入から導入設定、運用開始後のサポートまでをワンストップで引き受けられる、サテライトオフィスにご相談ください。
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