コラム

第156回

Geminiに学習させない設定とは?無料版・Google Workspace版の違いと注意点を解説

Geminiに学習させない設定とは?無料版・Google Workspace版の違いと注意点を解説Geminiに学習させない設定とは?無料版・Google Workspace版の違いと注意点を解説

Geminiを業務で使い始めた担当者のなかには、
「Geminiに入力した社内資料は、AIの学習に使われてしまう?」
「学習をオフにする設定だけで安心してよい?」
といった疑問を抱いている方も少なくないでしょう。

生成AIは便利な一方で、入力した情報がどのように扱われるのか分かりづらく、不安を感じる方も少なくありません。

本記事では、Geminiに学習させないための設定方法を解説します。個人向けの無料版・有料版とGoogle Workspace版の違いや、設定だけでは防ぎきれないリスクへの対策も紹介します。ぜひ業務で安全に活用するための参考にしてください。

Geminiに学習させない設定とは?

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Geminiは、利用するプランによって学習に使われるかどうかの仕組みが異なります。ここでは個人向け無料版・個人向け有料版・Google Workspace版のそれぞれについてみていきましょう。

個人向け無料版Geminiの場合

個人向けGeminiでは、アクティビティの保存がオンになっている場合、会話の一部が人によるレビューやサービス改善に利用される可能性があります。アクティビティの保存をオフにすることで、今後の会話をAIモデルの改善に利用しない設定に変更できます。業務で利用する場合は、入力前に現在のアクティビティ設定の確認が重要です。

個人向け有料版Geminiの場合

個人向け有料プランでも、無料版と同様にアクティビティ設定によってデータの扱いが管理されます。プランごとの専用の除外設定はないため、有料版でもアクティビティの保存状態を確認する必要があります。Google AI ProやGoogle AI Ultraなどの有料版に加入したからといって、入力データが自動的に学習対象から除外されることはありません。

法人向けGoogle Workspace版の場合

Google Workspace版では、顧客データを許可なく生成AIモデルの学習に使用しないことが契約条件に含まれています。プロンプトやWorkspace上のコンテンツ、Geminiが生成した回答も保護の対象です。個人版のようにユーザー自身が学習除外の設定を行う仕組みとは異なり、法人向けのデータ保護が契約上適用される点が大きな違いです。

Geminiに学習させない設定でも残るデータの扱い

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学習させない設定にしていても、データがすべて即座に消えるわけではありません。設定後も残る情報の扱いを確認しておきましょう。

アクティビティ停止後の一時保持

アクティビティの保存をオフにしていても、会話はサービス提供やフィードバック処理などのため、最長72時間保持される場合があります。この一時保持は、アクティビティ履歴への長期保存とは異なる仕組みです。設定をオフにしたからといって、入力した情報が即座にすべて消えるわけではない点に注意が必要です。

人によるレビュー対象データの保存

アクティビティの保存がオンの場合、一部の会話が人によるレビューの対象になることがあります。レビュー対象となったチャットは、ユーザーのアカウントから切り離した状態で保存されます。レビューされたデータには、通常のアクティビティ履歴とは異なる保存期間が設定されるケースもあるため注意が必要です。

学習除外設定とデータ削除の違い

学習させない設定は、入力したデータを保存しない設定とは異なります。アクティビティ停止後にも一時保持される情報があり、過去の履歴についても別途削除が必要になる場合があります。機密情報を扱う場合は、学習への利用だけでなく、保存期間や削除方法まで確認しましょう。

個人向けGeminiに学習させない設定の方法

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個人向けGeminiでは、アクティビティの保存設定を変更することで、学習への利用を制限できます。具体的な操作方法をみていきましょう。

Web版でのアクティビティ設定

gemini.google.comから設定を開き、Geminiのアクティビティに関する項目へ進みます。アクティビティがオンになっている場合は、オフへの変更を選択します。過去の履歴も削除したい場合は、アクティビティをオフにすると同時に削除しましょう。

スマートフォンアプリでのアクティビティ設定

AndroidやiPhoneのGeminiアプリでは、プロフィールアイコンからアクティビティの設定画面を開きます。Web版と画面構成は異なるものの、同じGoogleアカウントのアクティビティ設定を変更することも可能です。一方の端末で変更した設定は、同じアカウントで利用しているほかの端末にも反映されます。

過去のアクティビティの削除

過去の履歴も残したくない場合は、アクティビティの削除もあわせて行います。アクティビティの保存をオフにしただけでは、すでに保存されている過去の会話がすべて削除されるわけではありません。学習への利用停止と履歴の削除は別の操作として考え、目的に応じて設定することが重要です。

Google Workspace版のGeminiに学習させない仕組み

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Google Workspace版では、個人の設定だけでなく組織としての管理も可能です。契約条件と管理機能の両面から仕組みを確認します。

契約条件に基づくデータ保護

Google Workspaceでは、プロンプトやWorkspace上のコンテンツを許可なく生成AIモデルの学習に利用しないことが定められています。Geminiが生成した回答についても、法人向けのデータ保護の対象になります。個人向けGeminiのように、ユーザー自身の設定だけに依存しない点が大きな違いです。

管理者による会話履歴の管理

Google Workspaceでは、Geminiの会話履歴について組織の管理者が保持期間を設定できます。自動削除のタイミングや、ユーザーによる履歴削除の可否なども組織の方針に応じて管理できます。社内の情報管理ポリシーに合わせて、データをどの程度残すのかをあらかじめ決めておくことが重要です。

管理者によるGemini利用範囲の管理

Google Workspaceでは、管理者が組織内でGeminiを利用できる範囲を管理できます。GmailやGoogleドライブなど、Workspaceの各サービスにおけるGemini機能の利用についても管理の対象です。個々の社員に設定を任せるのではなく、組織として統一したルールを適用しやすくなります。

なお、Google Workspace with Geminiの料金や機能について詳しく知りたい方は、Google Workspace with Gemini を徹底解説!料金・機能から安全に運用するポイントまでもあわせてご覧ください。

Geminiに学習させない設定を踏まえた社内運用の注意点

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学習させない設定を行っても、情報漏洩のリスクをすべて防げるわけではありません。社内での運用ルールもあわせて整えておく必要があります。

個人アカウントによる業務利用を防止する

Google Workspaceを導入していても、社員が個人のGoogleアカウントでGeminiを使用すると、企業の管理者側で利用状況や設定の万全な管理が不可能になります。このように、会社が把握していない状態で生成AIが使われることを「シャドーAI」と呼びます。情報漏洩のリスクを抑えるため、業務で使用できるアカウントを社内で統一し、個人アカウントでは社内資料や機密情報を入力しないようルールを定めましょう。

入力してはいけない情報を明確にする

学習除外が適用されている環境でも、顧客情報・個人情報・契約内容など、Geminiへの入力を避ける情報をあらかじめ具体的に定めることが大切です。議事録などを要約する場合は、必要に応じて氏名や識別情報を伏せるといった運用ルールもあわせて検討するのが望ましいでしょう。

利用ルール・アクセス権限を管理する

Geminiを利用できる社員や用途を、社内ルールとして明文化しましょう。Google Workspaceの管理機能を利用し、必要なユーザーだけに適切なアクセス権限を付与します。設定変更だけで完結させず、利用状況の確認やルールの見直しを継続して行うことが重要です。

Geminiの安全な業務利用・運用のご相談はサテライトオフィスへ

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Geminiを業務で安全に活用するには、学習への利用を防ぐ設定だけでなく、アカウント管理や社内ルールを含めた運用体制の整備が欠かせません。

サテライトオフィスでは、Google Workspaceの導入からGeminiの利用範囲・権限設定、セキュリティ対策、社内ルールの整備までを一貫して支援しています。個人向けGeminiを使い続けるべきか、Google Workspaceで組織的に管理すべきかなど、自社に合った利用環境についてもご相談いただけます。

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Geminiに学習させない設定に関するよくある質問

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Q. 学習させない設定にすると、過去の会話も消えますか?

過去のアクティビティも削除したい場合は、履歴を削除する操作が別途必要です。アクティビティの保存をオフにするだけでは、すでに保存されている過去の会話がすべて削除されるわけではありません。学習への利用停止と履歴の削除は、別の設定として確認しておくことが重要です。

Q. 法人契約でもGeminiの設定を確認する必要がありますか?

Google Workspace版では、顧客データを許可なく生成AIモデルの学習に利用しないことが定められています。一方で、会話履歴の保持期間やGeminiを利用できるサービス・ユーザーなどは、組織側で管理する必要があります。法人契約を導入するだけで終わらせず、管理コンソールの設定が自社の情報管理方針に合っているかを確認しておくことが重要です。

Geminiに学習させない設定と運用ルールを整えて安全に活用しよう

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個人向けGeminiでは、アクティビティの保存をオフにすることが、AIモデルの改善に利用させないための基本的な対策になります。Google Workspace版では、顧客データを許可なく生成AIモデルの学習に利用しないことが契約条件として定められています。業務利用では設定だけに頼らず、個人アカウントの利用禁止や入力禁止情報、アクセス権限などの運用ルールをあわせて整備することが重要です。

Google Workspaceの導入やGeminiの運用体制の整備でお悩みの場合は、サテライトオフィスにご相談ください。個人向けGeminiの利用を続けるべきか、Google Workspaceで組織的に管理すべきかを含め、自社の情報管理方針に合った体制作りをサポートいたします。

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