コラム

第175回

Googleドライブでの動画保存|対応形式と再生できない原因

Googleドライブでの動画保存|対応形式と再生できない原因Googleドライブでの動画保存|対応形式と再生できない原因

研修の記録、製品の操作説明、現場の状況報告など、業務で動画を扱う場面は着実に増えています。ところが動画はサイズが大きく、メールに添付できないことも少なくありません。

そのような場合は、Googleドライブが便利です。Googleドライブ内へ保存すれば、リンクを渡すだけで相手に見せられます。

ただし動画特有の制限や、処理待ちの仕組みを知らないと「アップロードしたのに見られない」という問い合わせを受けることになります。本記事では保存の手順から制限、トラブルの対処までを整理します。

動画をGoogleドライブへ保存する利点

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動画の受け渡しで避けたいのが、メール添付とファイル転送サービスの併用です。理由として、前者は容量で弾かれ、後者は期限切れで消えてしまうからです。

一方で、Googleドライブに置いた動画は、ブラウザ上でそのまま再生できます。相手はダウンロードを待つ必要がなく、必要な箇所だけを確認して閉じられます。動画は数百MBを超えることも珍しくないため、この差は相手の作業時間に直結します。

加えて、共有の範囲を後から変更できる点も見逃せません。期限が来たら共有を解除する、閲覧のみに制限してダウンロードを禁じる。ファイル転送サービスでは実現しにくい制御が可能になります。

動画の保存先をどこにするかという判断

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Googleドライブに置く以外にも、動画の保管先には選択肢があります。用途によって適した場所は違います。

Googleドライブが向いているのは、限られた相手と共有する業務用の動画です。共有の範囲を細かく制御でき、関連する書類と同じフォルダにまとめられます。逆に、社外へ広く公開する動画や、視聴の状況を分析したい動画には向いていません。

用途適した保管先理由
特定の相手と共有する業務動画Googleドライブ共有範囲を細かく制御でき、書類と併置できる
社内向けの研修動画共有ドライブ所有者が組織になり、担当交代に強い
社外へ公開する広報動画動画配信のサービス視聴の分析や大量アクセスに対応できる
編集前の素材容量単価の低い保管先参照頻度が低く、容量だけを消費する

四番目は見落とされがちです。編集の元になった素材まですべてGoogleドライブに置き続けると、容量をすぐに使い切ってしまいます。完成した動画だけを残し、素材は別の場所へ退避させる運用を決めておくとよいでしょう。

動画をGoogleドライブにアップロードして保存する手順

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操作そのものは、写真や書類のアップロードと変わりません。異なるのは、完了までにかかる時間です。

パソコンであれば、Googleドライブの画面へファイルをドラッグアンドドロップするか、新規ボタンからファイルのアップロードを選びます。スマートフォンの場合は、Googleドライブのアプリでプラス記号を押し、アップロードから動画を選択します。

注意すべきは、アップロードが完了しても、すぐには再生できない場合があるという点です。Googleドライブは受け取った動画をブラウザで再生できる形式へ変換する処理を行っており、この処理には動画の長さに応じた時間がかかります。

会議の直前にアップロードして、その場で再生しようとすると処理が間に合わないことがあります。長時間の動画は前日までに保存し、実際に再生できる状態かを確認しておきましょう。

パソコン版のGoogleドライブを導入していれば、エクスプローラーやFinderから通常のファイルと同じようにコピーするだけで保存できます。動画の受け渡しが多い部署では、こちらのほうが手数は少なくなるでしょう。

動画のファイル名と整理の設計

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動画は中身をすぐに確認できません。開いて再生し、内容を把握するまでに数十秒かかります。だからこそ、名前と配置が重要になります。

機器が自動で付ける名前のまま保存すると、後から探すときに一本ずつ再生することになります。撮影日と内容がわかる名前を付けておきましょう。日付を先頭に置けば、並べ替えるだけで時系列になります。

加えて、説明を書き添える方法もあります。Googleドライブではファイルに説明を追加でき、検索の対象にもなります。何のための動画で、どの場面が含まれているのかを一行書いておくと、探す時間が大きく減ります。

整理の要素付けておく内容後から役立つ場面
ファイル名撮影日と内容を表す語一覧から目的の動画を絞り込む
フォルダ案件名または用途による分類関連する動画をまとめて確認する
説明収録内容と対象者検索でヒットさせる
保存期限削除してよい時期棚卸しの判断材料になる

四番目を書いておく組織は多くありませんが、効果は大きいものです。削除の判断を後から行うと、消してよいかどうかの判断が難しくなります。保存した時点で期限を書いておけば、棚卸しを機械的に進められます。

Googleドライブが対応している動画形式と制限

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保存そのものは形式を問わず可能ですが、ブラウザ上で再生できるかどうかは別の話です。ここを混同すると原因の切り分けを誤ります。

項目内容
再生に対応する主な形式MPEG4、MOV、AVI、WMV、WebM、FLV、MPEGPS、MTS、OGG、3GPP
再生できる解像度最大1920×1080。これを超える解像度の動画は再生できない場合がある
保存できるファイルサイズアカウントの空き容量の範囲内であれば大容量でも保存できる
形式に対応していない場合保存はできるが、ブラウザでの再生はできずダウンロードして視聴する

形式が対応していても、動画の中で使われている圧縮方式によっては再生できないことがあります。4Kで撮影した素材をそのまま置くと、ブラウザで再生できない場合がある点にもご注意ください。特殊な機器で撮影した動画を扱う場合は、事前に一本だけ試してから本格的な運用を始めると安心です。

保存する前に形式をそろえる考え方

業務で動画を扱うのであれば、社内で扱う形式を決めておくと後の手間が減ります。撮影する機器がばらばらでも、保存する段階で一つの形式へ変換しておけば、誰の環境でも再生できる状態を保てます。

選ぶべきは、もっとも広く対応されている形式です。特殊な形式は画質や容量の面で優れていても、視聴する側の環境に依存します。動画は保存する人より視聴する人のほうが多いという前提で選ぶとよいでしょう。

変換には時間がかかるため、作業の手順に組み込んでおくことが大切です。撮影した当日にまとめて変換し、翌日にアップロードする。このくらいの余裕を見た段取りにしておけば、直前に慌てることもありません。

共有された動画をダウンロードして保存する

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他の人から共有された動画を手元に残したい場面もあります。可否は、共有した側の設定で決まります。

通常は、動画を開いた画面の右上にあるメニューからダウンロードを選べば保存できます。スマートフォンのアプリでも、ファイルのメニューからダウンロードやオフラインで使用可能にする設定を選べます。

ダウンロードの項目が見当たらない場合、所有者が閲覧者によるダウンロードと印刷、コピーを禁止する設定にしています。この制限は仕様であり、利用者側の操作で回避すべきものではありません。必要であれば所有者へ依頼し、目的を伝えたうえで設定を変更してもらいましょう。

また、多くの人が同時にアクセスした動画は、一時的にダウンロードできなくなることがあります。全社向けの研修動画を配信するような場面では、この点を見込んで案内を用意しておくと問い合わせを減らせます。

保存した動画を相手に共有する方法

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保存しただけでは業務は完了しません。相手が確実に再生できる状態まで確認して、初めて渡したことになります。

共有の手順は他のファイルと同じですが、動画では追加の確認が必要です。共有した後、自分の権限ではなく相手の立場で開けるかどうかを確かめておきましょう。ブラウザのシークレットウィンドウで共有リンクを開くと、権限のない状態での見え方を確認できます。

社内向けに研修動画を配信する場合は、視聴者数も考慮しておきましょう。同じ動画に多数のアクセスが集中すると、一時的に視聴できなくなることがあります。全社への一斉配信では、期間に幅を持たせて視聴を促すほうが安定します。

配信の状況推奨する渡し方確認すること
特定の相手へ一本を渡す相手を指定してリンクを共有する相手の環境で再生できるか
社内の多数へ配信する共有ドライブに置き、フォルダごとリンクを共有する視聴期間に幅を持たせる
社外へ期間限定で見せる共有に期限を設定するダウンロードの可否を決めておく

視聴の状況を把握したい場合、Googleドライブの機能では詳細な分析まではできません。誰が何分視聴したかといった情報が必要であれば、動画配信を目的としたサービスも選択肢になります。道具の役割を見極めることが、無理のない運用につながります。

Googleドライブで動画が再生できないときの原因と対処

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再生できないという問い合わせは、原因が複数あります。相手の環境なのか、ファイルなのか、権限なのかを順に切り分けてください。

症状考えられる原因対処
処理中と表示される変換処理が完了していない時間をおいて再度開く
再生ボタンが出ない再生に対応していない形式または圧縮方式一般的な形式へ変換してから保存し直す
画面が真っ黒のままブラウザの拡張機能や広告遮断の設定が干渉している別のブラウザやシークレットウィンドウで試す
権限がないと表示される共有の範囲に含まれていない所有者に共有先の追加を依頼する
途中で止まる通信環境が不安定、または画質の設定が高い再生画質を下げるか、通信環境を変える

一番目の処理中は、アップロードした本人が気づきにくい状態です。共有した直後に相手から見られないと連絡が来たら、まず処理の完了を確認しましょう。設定を見直す前に、数分待つほうが早く解決します。

スマートフォンで動画を扱う場合

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現場で撮影した動画をその場で共有したい場面があります。パソコンとは異なる制約があるため、事前に確認しておいてください。

Googleドライブのアプリからアップロードする手順は、写真の場合と同じです。ただし動画はファイルが大きいため、通信環境によっては時間がかかります。移動しながらのアップロードは中断されやすく、完了したつもりで現場を離れると失敗しているということも起こります。

アプリの設定で、無線通信のときだけアップロードする指定も可能です。通信量の管理が必要な端末では有効にしておくとよいでしょう。ただし、現場で無線が使えない環境では、その場でのアップロードができなくなります。運用に合わせて判断するとよいでしょう。

再生についても触れておきます。スマートフォンでの視聴は通信量を消費するため、長時間の動画を外出先で見る運用は現実的ではありません。事前にオフラインで使用できる設定にしておくか、要点をまとめた文書で代替する方法もあります。現場で必要なのは映像そのものではなく、そこに含まれる情報であることが多いためです。

業務で動画を扱うときのドライブの容量設計

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動画は、他のファイルと比べて容量を大きく消費します。運用を始める前に、増え方を見積もっておきましょう。

高画質で撮影した数分の動画が数百MBに達することは珍しくありません。会議の録画を毎回保存する運用を始めれば、一年後にはテラバイト単位の容量が必要になる部署も出てきます。個人のマイドライブに保存すると、その社員の割当だけが先に不足します。

現実的な設計は三つの組み合わせです。保存先を共有ドライブに統一する、保存期間を定めて期限が来たものは削除する、そして残す必要のあるものだけを選別する運用を回す。この三つがそろって初めて、容量は制御可能になります。

  • ・撮影時の画質設定を業務に必要な水準まで下げる
  • ・会議の録画は要点を文字に起こし、動画そのものは一定期間で削除する
  • ・長期保存が必要な動画は、保管専用のフォルダを設けて管理者が把握する

二つ目の考え方は特に効果があります。動画を残す目的の多くは「後から内容を確認したい」であり、それは文字でも達成できるためです。サテライトオフィスの議事録作成AIは、Google MeetやTeams、Zoomの音声に対応し、話者を判定したうえで議事録を自動作成します。動画を残さずに済む選択肢として検討する価値があるでしょう。

会議の録画をGoogleドライブで扱う場合

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業務で保存される動画のうち、もっとも数が多いのは会議の録画です。他の動画とは性質が違うため、扱いも分けて考えたほうがうまくいきます。

Google Meetで録画した場合、ファイルは主催者のマイドライブに作られる専用のフォルダへ保存されます。個人の領域に保存されるため、放置すればその人の容量を圧迫し、退職時には引き継ぎの対象になります。

対策は単純で、定期的に共有ドライブへ移すことです。移した時点で所有者が組織になり、容量も組織の総量から消費されます。部署ごとに録画の保管先を決め、月に一度まとめて移す運用を定めておくとよいでしょう。

会議の録画には、参加者の発言がそのまま残ります。共有ドライブへ移す際は、閲覧できるメンバーの範囲を必ず確認してください。個人のドライブにあった時点では本人しか見られなかった内容が、移動によって部署全体へ公開されることになります。

そもそも録画を残す必要があるかどうかも、あわせて検討する価値があります。目的が内容の確認であれば、文字で残すほうが検索でき、容量も圧倒的に小さく済みます。サテライトオフィスの議事録作成AIは、Google MeetのほかTeamsやZoomの音声に対応し、話者を判定したうえで議事録を自動作成します。

動画の保存と共有の方針を決めて業務に活かしましょう

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Googleドライブでの動画保存は、操作の難しさより制限と待ち時間を理解しているかで結果が変わります。処理には時間がかかり、再生には形式の条件があると覚えておきましょう。

そのうえで、組織として決めておきたいのは保存先と保存期間です。動画は放っておくと容量を圧迫します。増えることを前提に、減らす仕組みを最初から組み込んでおく。この順序で設計すれば、容量の逼迫に追われる状況を避けられます。

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